あらすじ
ユズさんが中学生になると、元々高かった母親の教育熱は更に高まり、訪問販売で購入した高額な教材を前に御満悦かと思えば、学校が副教材の購入を依頼すると激怒して学校へクレームを入れる騒ぎを起こします。
その後も部活動を認めず、学校行事や交友関係にも干渉。自分の思い通りにならないと、退学させると言ってはユズさんを脅迫する母親。
また、同居している祖母が認知症になると益々感情的に不安定になり、その度にユズさんが被害を受けます。
それでも、「自分がしっかり母を支えなければ」と、進んで家事をし、成績も常に学年上位を維持するユズさん。
そんなユズさんの努力とは裏腹に、母親はパチンコにはまって家を空け、父親は不満を募らせますが本人には何も言わず、毎日家で泥酔するまで飲酒する毎日。
そして、進学の時期。私立高校への進学を希望するユズさんに、アッサリ許可する母親。予想外の反応に、ユズさんは毎日の勉強にも力が入りましたが、土壇場になって母親は「そんなことを言った覚えはない」と言い出し、食い下がるユズさんに逆ギレするのでした。
感想
とにかくこの母親、そのときの気分だけで物を言い、後になってひっくり返す。そして、そのことを指摘すると逆ギレ。
とぼけているのか、本当に覚えていないのか。少なくとも、ユズさんとの約束を、いやユズさん自体を軽く考えているのは間違いありません。人と人とも思わない、と言うのはこういうことでしょう。
そしてこの章では、僅かですが母親と祖母の関係性について触れられています。どうやら祖母は家事や育児を殆どしなかったらしく、この母親も毒親に育てられていたようです。
母親の逆ギレぶりはコミストで読めます。電子書籍サイトは専用アプリが不要で手軽ですが、勿論 Kobo や Kindle でも読むことが出来ます。