あらすじ
作者でもあり、この物語の主人公ユズの幼少期から小学生時代のエピソードです。
母親は感情の起伏が激しく、そのときの気分だけでものを言うため、言うことがコロコロ変わります。
自分と意見が合わなければ、全て反抗的と判断されて怒られる毎日。
また、身体が弱く、体調を崩すことが多かったユズさんを心配するでもなく、酷い仕打ちをしたかと思えば、体調を崩す様子を面白おかしく近所に触れ回るような有様。
そんな母親に、父親は何をしているのかと言えば、我関せずで一切家族に関わろうとしません。
母親はある頃からパチンコにはまり、1日中パチンコ屋に入り浸るようになり、家族でどこかへ出かけると言うことも一度もなく、ユズさんは家族の団らんを言うものを知らないまま小学生時代を過ごしながら、何とか母親に愛される良い子になろうと頑張るのでした。
感想
母親も父親も、典型的な毒親です。感情に任せて娘に暴言を吐き、人格を否定し、暴力を振るう母親。
その様子に何の関心も持たず、と言うか娘に一切の関心を示さず、折角ユズさんが作ってくれた手料理に口もつけず捨ててしまう父親。
そんな家の中では、ユズさんの子供らしい欲求や願いが叶えられることは殆どありません。
それでも、小学生には家庭以外に生きる場所などありません。
ユズさんが何とかその家で生きていこうと、親の愛情を得ようとする姿はとてもけなげで、そして痛々しくもあります。
ユズさんのけなげな姿はコミストで読めます。電子書籍サイトは専用アプリが不要で手軽ですが、勿論 Kobo や Kindle でも読むことが出来ます。