あらすじ
個人的な恨みや世の中への不満、自身の劣等感を、家族に家族にぶつける父親の元で育った男性の話。
父親は貧しい家庭で育ち、高校進学も難しかった所を姉の働きで進学校へ入学。するのですが、結局大学へ行けませんでした。
その不満をぶつけるように、家族に対して非常に支配的かつ高圧的な態度で接します。息子のことは、何をしようと一切褒めようとせず、徹底的に否定。
本人は友達もおらず何の趣味もなく、仕事しているとき以外は家にいてテレビを見ているだけ。そして、家にる間中家族のする事にひたすら文句を言う。
就職後に父親から解放された男性でしたが、今まで否定されるのが普通で褒められた経験がないためか、仕事で褒められたり感謝されると強烈な違和感を感じてしまうのだった・・・。
感想
貧しい家庭に育って大変苦労をした父親ですが、「子供には自分のような思いはさせたくない」という発想が欠片もありません。自分は苦労したのに、こんなにも理不尽な思いをしたのに、お前たちは何だ!?と言う態度で家族に接します。
例え家族と言えども、自分より楽をしている、楽しい思いをしているのが許せない。とてつもなく器の小さい人間なんだという気がしました。
毒親に共通する特徴として、とにかく自分のことしか頭にありません。