あらすじ
全く働かない父親と、民宿を切り盛りする母親の元で育ったタロット占い師の鳥海秦妃さん。
何の説明もなく、突然子供を離れに閉じ込めて暴力を振るう働かない父親と、鬱憤を全て子供にぶつける母親。
当然のように両親は離婚し、父親は家を出る。秦妃さんは中学生になると、民宿も含めた家事の一切を母親から押し付けられるようになります。
専門学校を卒業し、東京で職を得てようやく母親と家から逃れた物の、異性関係で失敗を繰り返してしまうのです・・・。
感想
毒親の共通点ですが、自分の事で頭が一杯で子供のことを全く考えられない。親として、大人として振る舞えない。父親の行動は特に意味不明で、子供たちは本当に混乱したでしょう。
そうやって親から愛情を受けることが出来なかった子供は、多くの場合自己評価が低く、成長すると何故か自分を虐待したのと同じタイプの異性と付き合ってしまうのですが、この主人公の女性も同じ。
まるで両親のように、暴力を振るう男性、大酒飲みの男性、ギャンブルで借金を作る男性と付き合ってしまう。子供の頃に受けた心の傷というのは、本当に深刻な影響を与えるのです。
そして気になるのが主人公の姉。この姉も虐待を受けていたのですが、東京へ出た他の兄弟とは異なり、地元で就職。その仕事も辞めて母親の民宿を手伝い、最後まで母親の面倒を見ていました。結婚もしていたようですが、大丈夫だったのでしょうか?