あらすじ
パチンコ依存症のシングルマザーに育てられた男性の話。
一切仕事はせず、実家や兄弟からの援助で生活する母親は、子供の給食費さえ使い込むような人間。
男性の姉が就職すると給料をほぼ全て取り上げ、それでも足りずにが高校生になった男性の留学費用や授業料にまで手をつける有様。勿論本人は全く悪びれる様子もなく、「金がないから仕方ない」と言う態度。
しかも、そんな環境に感覚を狂わされていた男性も姉も、言われるがまま母親に金を渡してしまいます。給料だけでは足りず、サラ金にも手を出した男性は34歳の若さで自己破産。
男性が穏やかな日常を手にい入れたのは、母親が死んだ後でした。
感想
母親は、まるで絵にでも描いたような、わかりやすい人間のクズ。どうやったらこんなクズになれるのか、不思議に思うくらいです。
そして最悪なのが、このクズによって感覚を狂わされてしまった男性とその姉。こんなクズは見捨てて逃げ出せばいいのですが、それが出来ない。言われるがままに金を渡してしまう。それによって状況は悪化する一方なのに、合理的な判断が出来なくなっています。
一番気になったのは男性の姉。給料の高い仕事を求めて、水商売からAV、ストリッパーと職を転々。その給料も母親に吸い上げられて、一体どれだけ残っているのか。漫画ではその後について描かれていませんが、果たしてどうなっているのか、心配です。