あらすじ
椿さんの幼稚園時代までのエピソード。
「言うことを聞かないなら置いていく」と言って、子供を置いて歩き出し、後ろで子供が大泣きしている光景を見ることがあります。
椿さんの両親はこれを頻繁に繰り返していました。そのため、すっかり自分の意見を言えなくなってしまった椿さん。
更に、些細な言葉遣いでキレる父親への恐怖からか、食事中に話すことが出来なくなってしまいます。
そのせいか、幼稚園に通うようになると他の子供と上手くコミュニケーションが取れず、いじめの標的にされます。
幼稚園ではいじめられ、家では会話が出来ない。そして、一人置き去りにされる恐怖から夜も眠れない状態に。
感想
置き去りにされる恐怖から親に逆らえないようになり、突然キレる父親への恐怖から食事中に話すことが出来なくなり、夜も眠れなくなった椿さん。
とにかく椿さんの心は、両親への恐怖で一杯です。幼稚園児が日常的に両親からの恐怖に曝されている姿には、胸が痛まずにはいられません。
そして、”母親のおかしさ”を伺わせるエピソードも。
どうやら母親も他人とのコミュニケーションが取れない人間らしく、周囲から「おかしな人」と認識されているようです。
そのことが椿さんにも影響を与えます、勿論悪い意味で。