あらすじ
母親に人生の全てを決められて、そのことに嫌悪感を感じながら、同時に母親がいないと自分で何も決められない自分自身に苛立つアカリ。
退院間近の母親が放った一言に、母親の呪縛から逃れられない自分を再認識。
自分は一生母親の言いなりなのか?
そんな人生はイヤだと思いながら、同時に母親がいない人生を想像すると、そこには何も決められずにただ老いていくだけの自分がいる。
母親に支配される人生は嫌だけど、母親から離れて一人で生きていく自信が無い。矛盾した思いをどこにも吐き出せず、頭には”死”の文字がよぎる。
感想
子供の頃から自己決定権を与えられず、否定され続けて自己肯定感を育む事が出来なかった後遺症がアカリを苦しめます。毒親というのは、本当に子供の人生を破壊するのです。
アカリの人生は完全に負のループ。そういう時、普段と違う行動を取ると(アカリの場合自分の意思を表明する)と大抵裏目に出ます。ここでも、思わず取った行動が・・・・。