あらすじ
大学進学を機に家を出ようと考えるポコでしたが、予想通り母親は猛反対。所が、母親は高校の三者面談ではにこやかに「娘の希望通りにと考えています」と答えます。どんな心境の変化かと思ったら、結局は世間体を気にしていただけでした。
希望した大学に合格、一人暮らしを始めようとしていた矢先、今度は音信不通だった父親が突然ポコの前に現れます。酒を飲んで暴れるだけだったあの頃のままで。
更に、仕送りを受けずに奨学金で一人暮らしを始めたポコに、母親は金の無心をするようになります。逆らう事が出来ず水商売のアルバイトまで始め、逆に仕送りをするようになって心身共に疲れ果てるポコ。
家を出れば何とかなると思っていたのに、次々と降り掛かる問題。家を出たのに家にいた頃と本質的に何も変わっていない。物理的に離れても、精神的に離れなければ意味が無い事に気がついたポコ。そんなポコに、精神的に母親から離れるきっかけが訪れます。
感想
殆ど謎の存在だった父親が現れるのですが、これがもう想像を絶しました。母親もですが、父親も凄いです。
とにかく、人間的に駄目。毒親になったのは只の結果で、この父親はどこへ行って何をしても結果は同じでしょう。
そして、精神的・感情的に母親から離れるきっかけとなったのは、ポコにとってとても辛い出来事でした。特に2度目のそれは。