あらすじ
家で意識を失い救急搬送された父親は、症状の悪化に伴い在宅介護を受け、経営していた会社は菊池さんが友人の力を借りて解散。
介護などしないと思ってはいたものの、そうもいかず妹と父親の介護をする菊池さんでしたが、心は全く込められません。
そして、何度目かの入院で、退院を翌日に控えた夜に父親は亡くなります。
感想
元々コミュ障で、酒を飲まないと他人とまともに話も出来ない父親。ガンが進行して体力も衰え、認知機能も低下すると益々会話はありません。
菊池さん本人は「最低の義務を果たすだけの介護」と自身の行為を卑下しますが、介護するだけでも立派なものです。
それ以前に、癌を宣告されるずっと前に逃げ出していてもおかしくない。
例え余命宣告を受けて介護が必要になった父親を見捨てて逃げても、誰にも菊池さんを責める権利はありません。この父親は、それだけのことをしてきたのですから。
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