あらすじ
明らかに体調が悪化し、やせ細っても酒をやめない父親。
その酒を飲み込めなくなって遂に病院へ行くと、ステージ4の癌で、しかも複数箇所へ転移。菊池さん姉妹同席の元、余命半年との宣告を受けます。
もはや無視もできず、父親と接触する時間が増える菊池さん。今更何を話せば良いのか悩みますが、酒をやめ飲み仲間とも会わなくなった父親は驚くほど穏やかに映ります。
所が、自営業の父親にかなりの額の借金があり、その上ガンが発覚した後に100万円のローンを組んでFAXを新たに購入していたことも判り、久し振りに菊池さんの怒りが爆発。
感想
この父親はコミュ障だ、と第2話の感想で書きましたが、今回もそれを思わせるエピソードです。
癌で余命宣告を受けているのに、ローンを組んで新しいFAXを購入してしまう。菊池さんとのやりとりを見ても、それが業者に言われるがまま購入してしまったであろう事が容易に想像できます。
そして、詰め寄る菊池さんに返事はおろか目を合わせることも出来ない。
作中何度も菊池さんが話しかけたり、詰め寄ることがありますが、その度描かれているのは視線をそらす父親の姿です。そうでないのは酒に酔っているときだけ。
この父親は酒を飲まないと、会話はおろか目を合わせることも出来ない。だから飲まざるを得ない。飲まないと死んじゃう人なんでしょう。
そして、飲もうと飲むまいと自分のことで精一杯で、家族を思いやることが全く出来ない。
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