あらすじ
父親は相変わらず酒浸りで、とうとう漏らすようになります。
粗相をした翌日に二日酔いで出社すると、また泥酔して帰宅する父親。
そんな父親への怒りから、時には暴力を振るい、罵詈雑言を浴びせる菊池さん。そして、父親への怒りを爆発させた後には、決まって自己嫌悪に陥ってしまう。
ところが、ある頃を境に突然父親を無視できるようになった菊池さん。それまでは、罵詈雑言を浴びせながらも、結局父親の世話をしてきたのが、顔を合わせずに生活するようになります。
ただ、どんなに父親が嫌いで自己嫌悪に陥って無視しても、家を出ようとはしない菊池さん。
そうして、無視して過ごした数年の間に、病が父親を蝕んでいました。
感想
「こんなに嫌いな人間の面倒をよく見るなあ、捨ててしまえば良いのに」と言うのが正直な感想です。
菊池さんは無視するだけで、結局同じ屋根の下で生活し、自分の金で家のリフォームまでします。
仕事は順調で、家のリフォームできるくらいですから、経済的にも自立できるはずなのに、どこかで父親を諦め切れていないのでしょう。
父親が真人間になって、普通の家族になって穏やかな毎日を送る。そんな想いを捨てきれずにいる、と言うか。
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