大気汚染防止法などを放射性物質にも適用へ

 環境省は、大気汚染防止法など四つの環境法について、放射性物質による汚染にも適用できるよう改正する方針を固めました。

 改正するのは同法のほか、水質汚濁防止法、海洋汚染防止法、環境影響評価法の4つ。これまで放射性物質による汚染は原子力の関連法で対応しており、現行の環境法の条文には「放射性物質による汚染や防止には適用しない」という除外規定があるのだそうです。このため福島第一原発事故のような事態には対応できません。そのため、現在は放射性物質環境汚染対処特別措置法(2011年3月に発生した東日本大震災による東京電力の福島第一原子力発電所事故による放射性物質で汚染されたがれきや土壌などの処理のための特別措置法)で応急的に除染などが行われており、改正によって恒久的にこうした環境汚染に備える事が出来るようにするのが目的です。

 環境法に放射性物質に関する除外規定があるとは知りませんでした。原子力の関連法で対応、ということは福島第一原発のように放射性物質が大量に外部へ漏れることは想定していなかったのでしょう。

南極観測船、今季も接岸は困難

 観測船「しらせ」の昭和基地周辺への接岸について、今季の南極観測を指揮する渡辺研太郎・第54次南極地域観測隊長(国立極地研究所教授)は12日の記者会見で、氷の影響により、昨季に続き困難との見通しを示しました。

 「しらせ」は今年1月、同基地付近の氷や雪の影響で18年ぶりに接岸を断念し、基地から約20キロ離れた地点から物資を輸送しました。2年続けて接岸できないのは初代しらせ(1983~2008年運航)を含めて初めての事で、そのため、基地で使用する燃料を予定の6割弱しか運べず、隊員らは備蓄用の燃料で生活していると言う事です。54次隊で全面運用の開始予定だった南極最大の大型大気レーダー「PANSY(パンジー)」も物資の一部を送る見通しが当面立っておらず、今後計画を見直す可能性もあるとしています。

 地球温暖化で北極海の氷は溶け続けて面積が縮小し、ホッキョクグマが絶滅の危機に瀕していると、よく報道などで目にしますが、南極では氷が厚いようです。

「無花粉スギ」初の植林

 花粉を出さない「無花粉スギ」を、種子から大量生産する技術を全国で初めて確立した富山県で10日、苗の植林が始まりました。本格的に植林を始めたのは全国初です。

 花粉症の人間にとっては正に夢のスギです。この無花粉スギ、1992年に国内で初めて富山市内の神社で原木が見つかり、同研究所が研究を開始。原木をもとに品種改良を重ねて、2009年から苗の大量生産を進めていたものです。
 2016年以降は県外への出荷も予定しているそうで、この無花粉スギが広まれば、花粉症に苦しむ人が大幅に減るかも知れません。

 花粉症はI型アレルギーに分類される疾患の一つで、植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされます。日本においては北海道の大半を除いてスギ花粉が抗原となる場合が多いとされ、2500万人が患っていると考えられています。主な原因は戦後に農林水産省が推奨してきた大規模スギ植林政策で、これによって花粉の量が300倍になったとも言われています。